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髙陽園
鳥の巣立ち
2022年07月28日

『こちどり』卵を産む

 

5月22日職員が駐車場で、鳥の卵を発見!

砂利の上にうずらの卵のような物があるのがお分かりになりますか?よく発見できたな!?と思うのですが、砂利と同色の卵が四個あります。

自然の中で色々な生命の物語が繰り広げられているのを実感します。これからこのこちどりが巣立つまでを観察していきたいと思います。

まず、こちどりは、4月から7月に卵を産み雄と雌が協力して卵を温めるそうです。時期的にはバッチリです。またこちどりは巣を小石や貝殻などを使って河原や海辺の砂礫地に作るそうです。砂礫地というのも当たっていますね。

ヒナは25日ほどで孵化するそうなので、これから約1カ月しっかり追跡していきたいと思います。

 

写真を見ていただくとおわかりになると思いますが、この広い駐車場の赤い丸の場所に卵を産んでいます。なぜここに?と思いませんか?車が確実に走行する場所です!

 

①卵の横にノゲシが生えています。場所をしっかり確認しておいてくださいね

 

②見て下さい。望遠で撮影してわかったのですが、親鳥が抱卵しています❤❤❤

③私が近づくと警戒して少しずつ離れていくのですが、やはり卵の側を離れません。

5月27日(金)昨晩は大雨でした。さて、雨の後の親子はどうなっているのでしょうか?

朝いちばんに観察に行ったのですが、今日もしっかりと抱卵しています。さてここで、こちどりについて・・・

こちどりは目の周りに黄色いアイリングがあるのですが、お分かりですか?その外側が黒だと雄褐色だと雌なのだそうです。

ズームして確認してみると、お母さんのようなお父さんのような・・・

5月27日(金)やっとご両人を発見。卵の周りを千鳥足で歩き、声をかけあっているのか鳴いていました。

 

悲しい出来事が・・・

週が明け・・・残念なことに卵が三個になっています!!!辺りに一つないかと探してみましたが、どうしてもありません。蛇orカラスにでも攫われたのでしょうか?残った三羽が無事かえることを祈り。

5月31日(火)今日は夏日で焼け付くような暑さです。しかし親鳥はやはり今日も抱卵しています。直射日光を浴び、暑くて暑くてどうしようもない状況でも頑張っています。ちょっとペンギンにも見えますよね(笑)

 

6月6日(月)昨日は本降りの雨でした。雨の次の日はとても心配なので朝から様子を見に行きます。私が近づくと抱卵をやめ、当たりを鳴きながら千鳥足で歩いていきます。卵を確認すると三個きちんとあります。よかった。しかも一つに穴が空いている様子。まもなく雛誕生か?と観察していましたが、動きがありません。一度仕事に戻り・・・

誕生しました!

先ほど観察してから、ほぼ一時間後!6月6日(月)AM10時、一羽目の雛がかえりました。観察を始めてから16日目。感動です。昼になりもう一度確認にいくと、雛の毛がフワフワになっていました。かわいい~💛💛💛  その真後ろでは・・・

私に『子どもに近づくな!』と言わんばかりに鳴き声を響かせ、すぐ後ろで羽を広げ親鳥が威嚇していました。親って凄い。防衛本能ですね。

6月7日(火)朝出勤してみると、昨日かえった雛は不在でした。宿直の職員が教えてくれたのですが、昨日も夕方には不在だったが、早朝確認に行くと巣に戻っていたらしいです。ということは、今も不在なだけで、また戻ってきてくれるでしょう。早く、後の二羽もかえりますように。

6月13日(月)雛誕生からちょうど一週間がたちました。誕生以来雛を目にしていませんが、夜勤者には時々姿を見せてくれている様子。夜には巣に戻っている様子です。後の卵ですが、生まれる気配は未だありません。

孵化後11日。6月17日(金)今日まで雛が巣に戻っている姿を見ることは出来なかったのですが、親子で無事に旅立ったのか親鳥も姿を見せなくなりました。自然界の掟とでもいいましょうか、弱者は・・・

親子三人でユーラシア大陸に飛び立ったのでしょう!